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国内で踏ん張るほど、選択肢が減っていく時代に


多くの日本の中小企業オーナーの方とお話しする中で、ここ何年も、共通して聞こえてくる言葉があります。

「まだ海外に出るほどの余裕はない」
「まずは国内をしっかり立て直してから」
「ウチは中小企業だから、海外はハードルが高い」

どれも、極めて真っ当な感覚です。しかし一方で、国内に留まり続けること自体が、静かに経営の選択肢を狭めているという現実も、少しずつ見え始めています。


「攻め」ではなく「守り」のために、外に出るという発想

海外展開というと、多くの方が「売上を大きく伸ばすための“攻めの一手”」というイメージを持たれます。

しかし、今の環境下ではむしろ逆です。

海外、特に欧州との協業は、“会社を守るための選択肢”になりつつある。

その背景には、次のような構造的変化があります。


国内だけでは吸収しきれない3つの経営リスク

1. コスト上昇を価格に転嫁しにくい市場構造

原材料費、人件費、エネルギーコスト。上がるものは確実に上がっている一方で、国内市場では価格転嫁が難しい業界も少なくありません。

結果として、

  • 利益率が削られる

  • 投資余力がなくなる

  • 人材に十分な報酬を払えなくなる

という負の循環に陥りやすくなります。

2. 技術や品質が「当たり前」になってしまう国内市場

日本の中小企業が持つ技術力や品質水準は、本来とても高いものです。

しかし国内では、それが「できて当然」「安定していて当たり前」として評価されがちです。

一方、欧州では

  • 日本品質

  • 日本の現場力

  • 改善文化

が、明確な価値として認識されるケースが多いのも事実です。

3. 後継者・人材問題の“見えにくい限界”

国内市場が縮小する中で、「この会社に将来性があるのか」という問いに、若い世代が不安を感じるケースも増えています。

実は、海外との取引や協業を持つこと自体が、企業の将来像を描きやすくするという側面があります。


なぜ「欧州」なのか —— 中小企業にとっての現実解

欧州というと、「規制が厳しい」「大企業向け」という印象を持たれがちです。しかし中小企業の視点で見ると、別の姿が見えてきます。


✔ 数ではなく「価値」で評価される市場

欧州では、

  • 高品質

  • 専門性

  • 持続可能性

といった要素が、価格と同じかそれ以上に重視されます。

大量生産が得意でなくても、“尖った強み”を持つ中小企業が評価されやすい構造があります。


✔ 「売る」より「組む」文化

欧州企業は、自社だけで完結しようとするよりも、

  • 技術パートナー

  • 開発パートナー

  • 製造パートナー

としての協業を重視する傾向があります。

これは、最初から大きな拠点や投資を必要としない形で、海外と関われる可能性を意味します。


実際に動いている企業は、「いきなり海外展開」をしていない

欧州と関わり始めている日本の中小企業の多くは、

  • まずは技術対話

  • 小規模な共同開発

  • 特定市場向けの試験的プロジェクト

といった小さな一歩から始めています。

重要なのは、「海外に出るか・出ないか」ではなく、

「海外と“つながる回路”を持っているかどうか」

です。


経営者に求められているのは、判断力のアップデート

今、問われているのは語学力や海外経験ではありません。

  • どの市場と組めば、自社の強みが生きるのか

  • どこまでを自社でやり、どこから外と組むのか

  • 5年後・10年後の会社を、どこに置くのか

こうした経営判断の整理と視点の切り替えです。

これは、日々の業務に追われている中では、なかなか一人で考え切れるものではありません。


最後に:外に出ることは、会社を「変える」ためではない

欧州と協業することは、会社を無理に変えることでも、大きく賭けに出ることでもありません。

むしろ、「これまで大切にしてきた強みを、きちんと評価してもらえる場所を増やす」

そのための、現実的な選択肢の一つです。

国内で真面目に積み上げてきた企業ほど、一度、視点を外に置いてみる価値がある—今は、そんなタイミングなのかもしれません。欧州に少しでもご興味をお持ちの企業オーナー様、お気軽にお問い合わせください。

 
 
 

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